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ジレンマ場面で学ぶ災害対応カードゲーム
crossroadクロスロード
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クロスロードとは?
ゲームの流れ

クロスロードとは?  ・・・・こんなゲームです
カードゲームで楽しく災害対応を学習しましょう! 

「クロスロード」とは、「岐路」、「分かれ道」のこと。災害対応は、ジレンマを伴う重大な決断の連続です。「人数分用意できない緊急食料をそれでも配るか」、「学校教育の早期再開を犠牲にしても学校用地に仮設住宅を建てるか」、「事後に面倒が発生するかもしれないが、瓦礫処理を急ぐため分別せずに収集するか」など。「クロスロード(神戸編・一般編)」の素材は、95年の阪神大震災の際、神戸市職員が実際に迫られた難しい判断状況をもとに作成されています。さらに、「事前の耐震工事を優先するのか、事後の住宅再建補助を充実させるのか」や「ボランティアに行くか、義捐金を送るか」といった一般市民向けにも活用できる課題も盛り込まれています。
 トランプ大のカードを利用した手軽なグループゲームながら、参加者は、災害対応を自らの問題としてアクティヴに考えることができ、かつ、自分とは異なる意見・価値観の存在への気づきも得られます。自治体の異なる部署に勤める方々、あるいは、自治体職員と地域住民とが一緒にゲームに参加すれば、地域の防災問題に関して、事前に合意を形成しておく一助ともなるでしょう。
 楽しく、しかし、真剣に、災害対応について学びたい方にお勧めいたします。
 本教材には、20人分または5人分の実施用ゲーム素材と、解説書が付属しています。ゲーム素材は繰り返しお使い頂けます。また、解説書には、ゲームで使われた問題についての解説用資料と、ゲームを実施するための指導者用進行マニュアルが含まれています。このほか、研修に役立つノートやプリント資料も添付されています。目的に応じてお使いください。

 また、クロスロードには姉妹編の「クロスロード(市民編)」があります。神戸編・一般編は、主として自治体の職員の方々を対象に作成していますが、「市民編」は、防災や地域の安全に関心をお持ちの一般住民の方々、自主防災組織のメンバー、あるいは、災害ボランティアに関心をお持ちの方々などに、幅広くお使いいただける内容となっています。あわせてご活用ください。

クロスロード Q&A
質問 1.何人くらいでできますか?
答え 基本的には4,5人から実施できます。基本セットには5人分または20人分のキットが入っています。また、応用ルール(セットに付属する解説編参照)をお使い頂ければ、1人でも、また100人単位の広い会場でも実施可能です。
質問 2.何歳から使えますか?
答え 「神戸編・一般編」は高校生以上くらいから、「市民編」は中学生からお使い頂けます。
質問 3.1回使ったらそのセットはもう使えませんか?
答え カードを始め、キットは、繰り返しお使い頂けます。また、学習の補助となるアンケートやノートは付属する解説編の該当部分をコピーして頂ければ、繰り返し使用可能です。
質問 4.このゲームには正解がないと聞きましたが?
答え カードに書かれている問題には正解がついていません。しかし、それらの問題について、参加される皆さんが話し合うことによって、皆さんならではの「正解」を考えて頂くことは可能です。クロスロードの本来のねらいは、防災に関する困難な意思決定状況を素材とすることによって、決定に必要な情報、前提条件について理解を深めて頂くことにあります。そして、多種多様な関係者が互いの価値観のちがいに気づくこと、そしてその違いを乗り越えて、合意にいたる一助となれば幸いです。ゲームを体験してくださった方からのお便りをお待ちしています。

Special Thanks
Crossroad(クロスロード)は、神戸市職員の方々を対象としたインタビュー調査をもとに作成されています。インタビューに応じてくださったすべての方々、および、調査実施にあたってご支援を頂いている柿本雅通氏をはじめとする神戸市危機管理室の方々に心よりお礼を申し上げます。また、解説編の作成にあたっては、舩木伸江さん(京都大学大学院情報学研究科)、および、人と防災未来センター資料室の協力を得ました。厚くお礼申し上げます。

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