「在学中に本を100冊以上読もう!」を合言葉に、大学生協では読書マラソンを進めています。

ミステリー

・恋と禁忌の述語論理
・井上真偽
・講談社
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探偵が事件を調べ、推理し、解決する。一般的な探偵小説の流れだが、本書はその推理・解決の“数理論理学”的視点からの「検証」に重点が置かれ、話が進んでいく。数学の厳密性から推理の曖昧さを壊す面白さは、他の探偵小説では味わえない。また、メフィスト賞の作品にありがちな、キャラクター性に引っ張られすぎることもなく、素晴らしい一冊であった。

  • ★★★★★
  • 夢乃友
  • [4773|同:今出川]

人文・社会系

・文明の生態史観 改版
・梅棹忠夫
・中央公論新社
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世界史のモデルに生態理論を応用し、おどろくほど鮮やかに文明を分類・説明する。手際のよさと説得力の強さを感じた。近代西洋という一本の軸ではなく、東西に遠く離れた第一地域の平行進化という見方は、それ以上のことをけっして言明していないことに気をつけたい。わたしたちは生態史観を補助線にして、世界史を観察することができる。とはいえ、今の私たちは何らかの史観を必要とするほどにしっかりと世界と向き合っているかどうか。

  • ★★★★
  • 恐れ入り谷の鬼子母神
  • [4772|同:今出川]

人文・社会系

・最後の秘境東京藝大
・二宮敦人
・新潮社
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自分のやりたいこと、こだわりをとことん追求する点を見習いたいと思った。自由な発想で、創造されるアートは、読んでいて面白く、自分も日常的に、“アート”を取り入れようと思った。枠にはまらないって開放的で気持ちい。

  • ★★★★★
  • すみっコ
  • [4771|同:今出川]

ミステリー/海外小説

・第八の探偵
・アレックス・パヴェージ 鈴木恵(翻訳)
・早川書房
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原題“ Eight Detectives”、直訳すると“8人の探偵”だが、8番目に現れる探偵(邦訳)なのか、8人いる探偵(原題)なのか、本書を読んで確かめて欲しい。他の作品ならば、大して気にしなくて良いことも、本書では気にした方が良い。(特に数字は)7つの作中作に、2人の人物の対話。そしてその先にある本当の謎とは何か。作中作ミステリとしての完成度はかなり高い一冊。

  • ★★★★
  • 夢乃友
  • [4770|同:今出川]

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